精油の蒸留法は江戸時代に伝わり蘭医学などで用いられていた。明治時代にはニホンハッカなどの精油を 輸出していた時期もあったが、合成香料や海外の廉価品におされ、廃れてしまった。
1970年代に、小学生やその親たちの間でポプリ(en)が流行し、ドライハーブへの関心が高まった。アロマセラピーが紹介されたのは1980年代で、はじめジャン・バルネやロバート・ティスランドらによる英仏の専門書が高山林太郎氏により邦訳され、やがて海外で技術を学んだ者たちが国内で実践を始めた。1990年代にエステブームなどに乗って広まったこともあり、日本に伝わったアロマセラピーの方法はイギリス系に近いものであるが、近年では国内でも精油への科学的アプローチが進み、代替医療としてアロマセラピーに関心を寄せる医療関係者も増えている。2006年頃からバラからの精油をガムやドロップで摂る製品が流行し汗がバラの香りと言われて男女間で話題になる。
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